屋根修理・屋根工事のやね屋です。
屋根は、日々の天候にさらされるため、カビや苔が発生しやすい場所です。
これらの成分が屋根に蓄積すると、屋根材が劣化したり、外観が損なわれたり、最終的には雨漏りや構造的な問題を引き起こすこともあります。
そのため、定期的に屋根のカビや苔を取り除くことが必要です。
この記事では、屋根に発生したカビや苔を効果的に取り除く方法を2つのブロックに分けて解説し、最後にまとめを行います。
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1:屋根のカビや苔を取り除く前の準備
・屋根の状態確認と安全確保
カビや苔が発生した屋根を取り除く作業は、高所作業となるため、まずは安全確認が重要です。
屋根に登る前に、以下の準備を行うことをお勧めします。
- 安全具の着用:屋根の上で作業を行う際には、安全のためにヘルメットや滑り止めの付いた靴、ハーネスなどの安全具を着用します。また、作業中に足元が滑りやすくなるので、必ず安定した足場を確保しましょう。高所で作業する際には、必ず2人以上で作業することが望ましいです。
- 梯子や足場の設置:安全な場所にしっかりと固定できる梯子を使用します。屋根に登る際には、屋根の傾斜や高さを考慮して、安定した足場を確保することが必要です。可能であれば、専門の足場業者に依頼することを検討しましょう。
- 屋根材の確認:屋根材の種類によって、カビや苔の取り除き方が異なるため、まずは屋根材がどのような素材で作られているかを確認します。スレート屋根や瓦屋根、金属屋根では、それぞれ適した方法を選ぶことが重要です。屋根材に傷をつけないよう、適切な手順で作業を行います。
・取り除くべきカビや苔の範囲を決める
屋根にカビや苔が発生した場合、その範囲を適切に特定し、作業を進めます。全体に広がっている場合、広範囲での対処が必要ですが、局所的な場合は必要な部分のみを取り除くことができます。
- カビや苔の広がりを確認:屋根全体にカビや苔が広がっている場合は、洗浄作業を広範囲で行う必要があります。まず、カビや苔の発生している部分を確認し、その範囲を把握します。また、苔が屋根の接合部や軒先に蓄積している場合、その部分を重点的に確認し、処理する必要があります。
- 見えない部分の確認:屋根の上部だけでなく、屋根裏や雨樋の内部にもカビや苔が発生することがあります。これらも確認し、必要に応じて清掃を行いましょう。
・使用する道具や薬剤の選定
屋根のカビや苔を取り除くために、使用する道具や薬剤の選定が非常に重要です。
適切な道具と薬剤を使用することで、効率的かつ安全に作業を行うことができます。
- 高圧洗浄機:カビや苔が広範囲にわたる場合、高圧洗浄機が効果的です。高圧洗浄機は、屋根材に直接水を噴射し、カビや苔を物理的に取り除きます。ただし、強い水圧が屋根材にダメージを与える可能性があるため、低圧で使用することが重要です。
- カビ除去剤:市販のカビ除去剤を使用することで、屋根のカビを効果的に除去できます。薬剤は屋根材に合ったものを選ぶことが大切です。過剰に強い薬剤は屋根材を傷める原因となるため、適切な濃度で使用することが必要です。
- 苔除去ブラシやスクレーパー:苔が薄く広がっている場合、ブラシやスクレーパーを使用して物理的に取り除くことができます。金属製のブラシやスクレーパーは、屋根材を傷つける可能性があるため、プラスチック製のものを選ぶことをお勧めします。
2: 屋根のカビや苔を取り除く方法と注意点
・カビ取りの基本手順
屋根に発生したカビを取り除くためには、以下の基本的な手順に従って作業を行います。
- 薬剤の塗布:まず、カビ取り用の薬剤をカビが発生した部分に均等に塗布します。薬剤は、屋根材にダメージを与えないよう、使用方法をよく確認してから使用しましょう。塗布後、薬剤がしばらく反応する時間を待ちます。時間が経過すると、カビが浮き上がり、取り除きやすくなります。
- ブラシでこすり取る:薬剤が十分に浸透したら、ブラシを使ってカビをこすり取ります。強くこすりすぎると屋根材を傷つける可能性があるため、優しくこすりながらカビを除去します。ブラシは、硬さが調整できるものを選ぶと、屋根材に優しく作業できます。
- 高圧洗浄:カビを取り除いた後は、高圧洗浄機を使用して屋根を洗浄します。水圧が強すぎると屋根材を傷める可能性があるため、低圧で慎重に水を噴射し、残ったカビや汚れを洗い流します。洗浄後は屋根が完全に乾燥するまで放置し、薬剤が残らないようにします。
・苔取りの基本手順
苔はカビと違って、頑固にこびりついていることが多いため、物理的に取り除く必要があります。
以下の方法で苔を取り除きます。
- 苔除去剤の使用:まず、苔が生えている部分に苔除去剤を塗布します。苔除去剤を使うことで、苔の根本的な部分にまで浸透し、苔を浮かせることができます。塗布後、しばらく放置して反応させます。
- ブラシやスクレーパーで取り除く:薬剤が浸透した後、ブラシやスクレーパーを使って苔を物理的に取り除きます。苔が強固にこびりついている場合は、専用の苔取りブラシを使うと効果的です。屋根材に傷をつけないよう、優しくこすりながら作業を進めます。
- 高圧洗浄で仕上げる:苔を取り除いた後は、残った苔の根や汚れを高圧洗浄機で洗い流します。洗浄後は屋根が乾燥するまで時間を置き、完全に水気を取り除いてから次の作業に進みます。
・予防策としての定期的なメンテナンス
屋根のカビや苔を取り除いた後は、再発を防ぐための予防策を講じることが重要です。定期的なメンテナンスを行うことで、屋根材を保護し、長期間にわたって快適な住環境を維持できます。
- 定期的な点検と清掃:屋根の定期的な点検と清掃を行うことで、カビや苔の発生を防ぐことができます。特に湿気が多い季節や雨の後に清掃を行うことをお勧めします。
- 防藻・防カビ塗料の使用:屋根に防藻・防カビ塗料を塗布することで、カビや苔の発生を抑制できます。このような塗料は屋根材に浸透し、再発を防ぐ効果があります。
3:まとめ
屋根のカビや苔を取り除くためには、安全対策を講じ、適切な道具と薬剤を使用して作業を行うことが重要です。
カビや苔が発生した場合、まずは薬剤を使って効果的に取り除き、必要に応じて高圧洗浄で残った汚れを洗い流します。
また、屋根材の種類によって適切な方法を選ぶことも重要です。
カビや苔の再発を防ぐためには、定期的な点検と清掃を行い、防藻・防カビ塗料を使用することが効果的です。
屋根を清潔に保ち、定期的なメンテナンスを行うことで、屋根材を長持ちさせ、家全体の美観と耐久性を維持できます。
どんなに注意しても知らないうちにトラブルに巻き込まれることは多々ございます。失敗しないためには相見積もりを行うことが一番のポイントかもしれません。