屋根修理・屋根工事のやね屋です。
屋根の点検は、雨漏りや構造の損傷といった問題を早期に発見し、建物全体の耐久性を維持するために重要な作業です。
点検で問題を発見した際には、適切な対処を行うことで、大規模な修理やコスト増を防ぐことができます。
ここでは、屋根点検でよく見られる問題とその対処法について、2つのブロックに分けて解説します。
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1:軽微な損傷への対処法

1.瓦やスレートの割れやズレ
- 問題点:
- ・瓦やスレートが割れている、またはズレている場合、雨水が内部に浸入し、雨漏りや下地の劣化につながります。
- 対処法:
- ・部分修理:割れた瓦やスレートを交換します。DIYで行う場合は、同じ形状・材質のものを用意し、専用の接着剤で固定します。
- ・業者に依頼:広範囲に損傷がある場合や高所作業が伴う場合は、専門業者に依頼して安全に修理を行います。
2.コーキングのひび割れや剥がれ
- 問題点:
- ・屋根材の接合部や隙間を埋めるコーキング材が劣化すると、防水性が低下し、雨漏りの原因になります。
- 対処法:
- ・コーキングの再施工:劣化したコーキング材を剥がし、新しいコーキング材を塗布します。コーキング材は防水性や耐候性に優れたものを選びましょう。
3.雨樋の詰まりや破損
- 問題点:
- ・雨樋に落ち葉やゴミが溜まると、雨水が屋根や外壁に溢れ、損傷を引き起こす可能性があります。また、破損した雨樋では排水が適切に行われません。
- 対処法:
- ・清掃と修理:詰まりを取り除き、雨樋の破損部分を補修または交換します。清掃時は、落ち葉除けネットの設置も効果的です。
2:大規模な損傷や構造的な問題への対処法

1.防水シートの劣化
- 問題点:
- ・防水シートが劣化すると、屋根材の下に雨水が浸入し、下地や内部構造を損傷します。築10~20年を過ぎた屋根でよく見られる問題です。
- 対処法:
- ・全面的な防水シートの交換:屋根材を一部または全て取り外し、新しい防水シートを敷設します。防水シートの寿命は屋根材の耐久性にも影響を与えるため、必ず定期的に交換を行います。
2.野地板や垂木の腐食
- 問題点:
- ・雨漏りや結露が進むと、屋根の下地である野地板や垂木が腐食し、屋根全体の耐久性が低下します。
- 対処法:
- ・部分補修または交換:腐食した部分を取り除き、新しい木材を接合します。腐食が広範囲に及んでいる場合は、全面交換が必要です。
- ・防湿対策:換気口や通気スペースを適切に設け、湿気が溜まりにくい環境を整えます。
3.屋根材の全体的な劣化
- 問題点:
- ・瓦、スレート、金属屋根などが寿命を迎えると、防水性や耐久性が低下します。色褪せや錆び、ひび割れが目立つ場合は注意が必要です。
- 対処法:
- ・屋根材の全面交換:屋根材全体を新しいものに交換します。耐久性が高く、気候条件に適した材料を選ぶことで、次のメンテナンスサイクルを延ばすことができます。
- ・再塗装:金属屋根やスレート屋根では、防水塗料の再塗装を行うことで、耐久性を回復させることが可能です。
4. 換気不足による結露や湿気の蓄積
- 問題点:
- ・屋根裏の換気が不十分だと、湿気が溜まりやすくなり、カビや腐食を引き起こします。
- 対処法:
- ・換気口の設置や修理:屋根裏の換気口を増設または修理し、空気の流れを改善します。自然換気が難しい場合は、強制換気装置を設置します。
3:まとめ

屋根の点検で問題を発見した際には、早期に適切な対処を行うことが、建物の耐久性と快適な住環境を保つ鍵となります。
軽微な損傷(瓦の割れ、コーキングのひび割れ、雨樋の詰まりなど)は、部分的な修理や清掃で対応可能ですが、防水シートや下地の劣化、屋根材全体の老朽化といった大規模な問題は、専門業者に依頼し、計画的に補修を行うことが重要です。
また、点検を定期的に実施することで、問題を早期に発見し、大規模修理を未然に防ぐことが可能です。
これにより、修理コストを抑え、屋根の耐用年数を延ばすことができます。
安全で快適な住環境を維持するために、点検と適切な対応を心がけましょう。
どんなに注意しても知らないうちにトラブルに巻き込まれることは多々ございます。失敗しないためには相見積もりを行うことが一番のポイントかもしれません。