屋根修理・屋根工事のやね屋です。
屋根の破損は、自然環境や経年劣化、施工不良などさまざまな要因によって引き起こされます。
一度破損が進むと修理費用が高額になるだけでなく、建物全体の寿命に影響を与える可能性があります。
屋根の破損原因を理解し、適切な予防対策を取ることで、屋根の耐久性を高め、長期的なメンテナンスコストを削減できます。
ここでは、屋根の破損原因と予防方法について2つのブロックに分けて解説します。
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1:屋根の主な破損原因

1.自然環境による影響
- 風や台風:
- ・強風や台風は、瓦やスレートをずらしたり飛ばしたりする主な原因です。特に棟板金(屋根の頂部の金属部分)や瓦の固定が不十分だと、風によって損傷が起きやすくなります。
- 雨や雪:
- ・雨水は屋根材の隙間やひび割れから浸入し、防水シートや下地を劣化させます。また、積雪が重くなると屋根に負担がかかり、垂木や梁が損傷することがあります。
- 紫外線と温度変化:
- ・紫外線の照射や温度の急激な変化により、屋根材の塗装が剥がれたり、素材自体が劣化したりすることがあります。金属屋根では錆びが発生しやすくなります。
2.経年劣化
- 防水シートや屋根材の寿命:
- ・防水シートや屋根材の耐用年数(約10~30年)を過ぎると、機能が低下し、破損や雨漏りの原因になります。
- 接合部の劣化:
- ・コーキング材や接合部のシールが劣化すると、防水性が低下し、雨水が浸入しやすくなります。
3.施工不良や設計上の問題
- 不適切な施工:
- ・屋根材の固定が甘い、下地や防水シートが正しく施工されていない場合、わずかな外力で破損するリスクが高まります。
- 換気不足:
- ・屋根裏の換気が不十分だと、湿気が溜まりやすく、結露による腐食やカビの発生が起こりやすくなります。
2:屋根の破損を予防する方法

1.定期点検とメンテナンス
- 専門業者による点検:
- ・2~3年に一度、専門業者に依頼して屋根全体を点検してもらい、目視では確認しづらい防水シートや下地の劣化を早期発見します。
- 自己点検:
- ・瓦やスレートのズレ、ひび割れ、雨樋の詰まりなどは、自分で確認できます。双眼鏡やカメラを使うと安全です。
- 雨樋や換気口の清掃:
- ・雨樋にゴミや落ち葉が溜まると、雨水が溢れ、屋根や外壁を傷める原因になります。定期的に清掃を行い、換気口の詰まりも防ぎます。
2.天候に応じた対策
- 台風シーズン前の準備:
- ・台風シーズン前に、瓦やスレート、棟板金の固定を確認し、必要に応じて補強します。
- ・飛ばされやすい物を屋根に置かないように注意します。
- 冬季の積雪対策:
- ・雪が多い地域では、雪止め金具を設置し、積雪の重みで屋根が破損しないように雪下ろしを計画的に行います。
3. 防水性を高める施策
- 再塗装:
- ・屋根材の防水性能を維持するために、5~10年ごとに再塗装を行います。錆びが目立つ場合は早めに対応しましょう。
- コーキングの補修:
- ・接合部や隙間のコーキング材が劣化している場合、新しいコーキング材で補修します。
4. 高品質な屋根材と適切な施工
- 耐久性の高い材料を選ぶ:
- ・地域の気候条件に合った屋根材を選ぶことが重要です。例えば、湿気が多い地域では防錆加工が施された金属屋根、雪が多い地域では強度のあるスレートが適しています。
- 信頼できる業者に依頼:
- ・資格や実績のある業者を選び、正しい施工を行ってもらうことで、長期的な屋根の耐久性が確保されます。
3:まとめ

屋根の破損は自然環境、経年劣化、施工不良など複数の要因によって引き起こされますが、これらを理解し、適切な対策を取ることで予防可能です。
定期点検や自己チェックを欠かさず行い、天候に応じたメンテナンスや防水性の強化を計画的に実施することが重要です。
また、信頼できる業者を選び、適切な施工を行うことで、屋根の耐久性を高め、住まいを長期的に守ることができます。
これらの取り組みを通じて、大規模な修理や予想外のコストを未然に防ぎ、安心で快適な住環境を維持しましょう。
どんなに注意しても知らないうちにトラブルに巻き込まれることは多々ございます。失敗しないためには相見積もりを行うことが一番のポイントかもしれません。